KYOSUKE HIMURO GIG at TOKYO DOME『We Are Down But Never Give Up!!』。
ヒムロックこと氷室さんが、BOφWY時代の楽曲のみを歌うというライブに、
幸運にも参加する事が出来た。
先に告白すると、氷室さんに強い想い入れがあるかと言えば…そうではない。
BOφWYというバンドにも、本気でハマった時期はない。
もちろん、音楽を聴き始めた14歳以来、約20年間、
常に“めちゃくちゃカッコいい人たち”という印象は変わっていないが、
自分の中で、“No.1 BAND”になる事はなかった。
自分はLUNA SEAが大好きである。他のバンド、他の音楽とは何もかもレベルが違う。
その時その時で、自分の中で“旬”な存在になる音楽はコロコロ変わるし、
新譜が出たらいつもチェックするアーティスト、音源を聴いた上で、ライブにも行くアーティスト、
音源を聴き込んで、ライブにも行って、インタビューも読みあさるフェイバリットアーティスト、
などなど好きな度合いも細かくあるが、LUNA SEAだけは、それらとは別の階層に位置している。
きっと今回の東京ドーム2DAYSに参加した人のほとんどが、
自分にとってのLUNA SEAのような存在として、“氷室京介”であり、“BOφWY”を挙げるはず。
それを考えると今回のライブの重みをズンと感じると同時に、
自分がこの日のライブに行って良かったのかどうかという事も若干チラつく。
実際、今回のライブに向けての予習は完全とは言えないものだった。というか、全く間に合わなかった。
理由は一つ。少女時代にハマりまくっているからである。
14歳でジャパニーズロックに目覚めて以来、約20年ぶりやってきた“K-POP”という音楽的アセンション感覚。
誤解を恐れず断言するならば、少女時代はそのシーンの中で、
自分にとってまさにLUNA SEAのような存在と言えるのだ。
6月1日に日本の1stアルバムが出て、初の全国ツアー中。
あらゆる意味で、現在の高まりから逃れる事が出来なかった。
そして、気づいたら予習する時間を作れないまま当日を迎えてしまった…。
しかし、僕はこの日のライブを心底楽しんだ。
イントロが鳴った瞬間に感動も覚えた代表曲もあれば、知らない楽曲、初めて聴く楽曲もあった。
しかし、全ての楽曲に満ち満ちていたポジティヴヴァイブレーション。
筋ガネ入りのファンと一緒にそれを感じまくった。それは紛れもない事実である。。。
よく、BOφWYの登場以降、日本の音楽シーンが変わったと言われる。
BOφWYがジャパニーズロックの雛形を作り、影響を受けていないバンドはいないとも言われている。
実際に自分が10代の頃に聴き、衝撃を受けた
80年代後期~90年代前期のバンドたちは皆、とてつもなくインスパイアされており、
今、改めて聴き返すと「このバンドのこの曲…原点にはBOφWYのあれかも…」というのがいくつもある。
それを考えると、90年代~2000年代にジャパニーズロックの洗礼を受け、
2011年現在、GIRLS’GENERATIONにハマっている自分も含めて、
実は我々は皆、BOφWY によって育てられた世代=BOφWY’GENERATIONなのかもしれない。。
日本の音楽史に燦然と輝くサイケLEGEND・BOφWY&ヒムロックに、ただただサイケTHANX感覚。。。
ホンマ